トマトの露地栽培(H30年4月号)

栽培のポイント

トマトは原産地が南米のアンデス高原にあり、乾燥や多日照などの気候を好みます。

ナス科の野菜との連作・近い場所での植付けはしないようにしましょう。また水はけのよい、高畝、黒マルチなどで加湿を避け、肥料は適正な量をバランスよく施しつるぼけに気をつけましょう。

土づくり・水やり

トマトの根は深く伸びるので、深く耕しましょう。加湿に弱いため、排水性が良くない場所では高畝にしましょう。黒マルチを引くことで雨の時の泥の跳ね返りや雑草が生えてくるのを抑制してくれます。黒マルチ以外では周りにワラを敷くことも可能です。pHは6.0~6.5が目安です。表土の乾燥度合をチェックする方法として割り箸などを土にさして抜いた時に割り箸が湿っていたら水やりはせず、乾いたままだったら水を与えましょう。

植え付け・支柱立て マルチの場合は苗を植える場所に穴を空け、苗と同じ程度の深さの穴を掘ります。

1株に1本ずつ支柱を立てます。1列なら直立型で2列なら合掌型にしましょう。大玉トマトなら直立型をオススメします。茎が伸びてきたら、生育に合わせて誘引しましょう。八の字にゆったりと結びつけてあげるのがポイントです。トマトの茎は結構太くなりますので、しっかりと結んでしまうとヒモが茎に食い込んで傷つけてしまいます。傷ついた所からは菌が入り病気になりやすいので注意して下さい。

元肥・追肥

生育初期に肥料が多いと葉や茎ばかりに栄養がいきつるぼけになりやすいため元肥は控えめに追肥で補うようにしましょう。追肥は、1段目の実がピンポン玉くらいのときに施しましょう。肥料は化成肥料や油かすを株もとから20cm程度離れた位置に大さじ3~4杯程度の量を散布します。以降2~3週間おきに一度の間隔で追肥を施します。

わき芽取り・摘芯

わき芽は、伸び始めるとどれがわき芽か分かりにくくなってしまいますので、大きくなる前に摘み取るようにしましょう。1週間に一度程度は全ての株をチェックし、発見次第摘み取ります。何故わき芽を摘むのかと言うと、1株で大きなトマトを無制限に作る事は出来ませんので1房につく実の数を4~5個に制限しましょう。摘芯は4~6段目の果房ができる頃に主茎の先端を摘みます。

防除

ベストガード粒剤はアブラムシ類・コナジラミ類・アザミウマ類を長期間防除(30~60日)するとともに、マメハモグリバエやアザミウマ類の初期密度を抑制することができます。黄化えそ病は原因ウイルスをアザミウマが媒介し、症状は葉が黄化してえそ斑点を生じ、症状が激しいと株全体が枯れます。黄化葉巻病は原因ウイルスをコナジラミ類が媒介し、症状は葉が巻きだして委縮し次第に葉が黄色くなります。特にトマトに大きな被害がでます。アザミウマ類やコナジラミ類は一度、数が増えると防除をおこなってもなかなか死滅しませんので、初期防除の徹底が必要です。

【病害虫対策】
農薬名病害虫散布時期希釈倍数散布分量使用時期使用回数
ベストガード粒剤コナジラミ類、アブラムシ類定植時1~2g/株定植時1回
マメハモグリバエ
マラソン粉剤3カメムシ着果後30g/1㎡収穫前日5回

平成30年3月14日現在

  • 肥料・農薬・種子については各支所・グリーンセンターにて取扱いをしています。
  • 苗の注文については育苗センターにて行っています。

2018.04.25