きゅうりの栽培(H30年6月号)

1.節成きゅうりは受粉しなくても収穫できます

キュウリにはカボチャやスイカなどと同じように、1株に雌花と雄花があります。雌花には花が咲く前から小さなキュウリの形をした実が付いています。この雌花に雄花の花粉が付き、実が太って種ができます。キュウリは受粉しなくても実が大きくなる性質があります。これを単為結果性(たんいけっかせい)といいます。当然種が付かないキュウリが収穫できることになりますが若採りして利用するので、種の有無は食味には全く影響しません。節成キュウリは雌花しか咲きませんが、以上のような理由で果実は太ります。

2.追肥

追肥時期は1回目を収穫開始時に行い、その後は1週間おきに繰り返し行います。1株から6本ほど収穫が目安です。追肥量は即効性肥料を1㎡当たり約30gほどです。通路または畝の肩部分に施し、マルチをしている場合は畝の肩に何か所か穴をあけて施しましょう。

3.摘芯、整枝

立てた支柱と同じ高さになったら先端を摘芯します。品種によっては実の成り方が違うため性質に合わせて整枝します。実の成り方には、節成り・飛び節成り・中間とありそれぞれに実のつく場所が子なります。キュウリには雌花の付き方で分けると節成型と枝成型とがあります。節成型は各節に雌花が咲き、雄花が咲かなくても実になってゆきます。ところが枝成型では初め雄花が多く咲き、子づる、孫づるにつれて今度は雌花が多くなります。特に暑い7~8月は雄花が多くなります。ですから枝成型の場合は主茎の芯を止めて、子づるや孫づるを伸ばすように栽培するのがポイントです。この枝成型は葉が繁ってから実がなるので、長期間収穫できるのが特長です。

<病害虫対策>
問題点解決策
うどんこ病
ベト病
ジマンダイセン水和剤  600倍 収穫前日まで
使用回数は3回まで
ウリハムシスタークル顆粒水溶剤 2000倍 収穫前日まで
使用回数は2回まで

平成30年5月現在

  • 農薬の使用に当たっては、ラベルの記載に従って使用してください。
  • 肥料・農薬については各支所・グリーンセンターにて取扱いをしています。

2018.10.05